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桐谷ヨウ@blog

桐谷ヨウのメインブログ。恋愛・コミュニケーション・海外・文章を書くことについて。


諦めた恋ってめっちゃエモい。もっと聞かせてくれよ。

恋愛

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今日はいつもとちがうテンションで書いてみます。


恋愛には「実らなかった恋に意味はあるのか?」という命題がある。

漫画『ハチミツとクローバー』はこれを見事に描ききったからこそ、多くの人が胸を焦がしたんだろう。

恋愛は最高に楽しくて、人生を充実させてくれるもの

俺は10代の頃からこう考えてきたけど、恋愛の魅力って「成功」する楽しさだけじゃない。大人になればなるほど、成功率とかコスパを考えてしまうけど。

気になる人が目の前に現れて、一挙一動に目を奪われて、その人に頭を奪われてバカになって、自宅にひとりでいるときまでワクワクモヤモヤできる、そのこと自体が恋愛の醍醐味だ。

思えば自分が女の子にハマったのは「女ってわかんねー!」ってところに嬉しい悲鳴を上げたのがはじまりだ。

自分の思い通りにいかないあの感じ。色んな状況が判断を複雑にさせる脳内パンク状態。そして、相手は何を考えているのか?何をしたい人なのか?もっと俺は人を知らなくてはいけない…みたいな。


恋愛感情ってデジタルなものではなく、つくづくアナログな代物だなーと思う。

にも関わらず、恋愛はゼロイチではない俺らの心に、デジタルな判断を要求してくる。

この先の関係に進むために会えなくなりたくないけど告白するか/しないか。人として好きだけど、恋人としては想像がつかない。愛情がなくなったわけではないけど、付き合い続けるか/別れるか。


「恋愛を成立させる」。そこに気持ちをフォーカスさせすぎると、どうしても「進む」か「止める」のデジタルな判断に近づいてくる。でも俺らはもうちょっとアナログな感情を愛でてもいいんじゃないだろうか。

「結果」ではなく「葛藤」で考えたときに、もっと語られるべき恋愛のかたちが間違いなくある。アナログな感情が極まるような。

俺の恋愛を振り返って思ったのは、好きなのは変わらないけど「この恋を諦めよう」と決心する瞬間のように感じる。あれは忍耐の結晶である。


恋愛ってシロクロをつけざるをえないシチュエーションが出てくるわけだけど、何らかの事情によってそれすらも出来ない「ちゃんとした結果」を出せずに終わってしまったような恋愛。なんかそういうのが自分の心には妙に残っている。

自分のなかで結果が出たものに対してはそれなりに消化ができる。でも、自分のなかに微妙な感情が残っているのは、自発的に諦めた恋なのだ。

自分の「好き」という気持ちをそのまま冷凍保存なんて出来ないけれどグッと押し殺して、自分の心のなかにギュッと閉じ込めてしまったような。そういうのって、ありえたかもしれない未来をふと妄想してしまう。


自発的に諦めた恋の切なさはフラれるのとは別物だ。フラレるときは相手に意思を届けて、相手に思いを断ち切ってもらえるから。

自分から諦める恋、"諦恋"とでも言っておこうか。諦恋は相手に届けられずに、そして好きな気持ちを自分で殺す行為だ。それってめちゃくちゃアナログで、すっぱり結果が出た恋愛よりもめっちゃエモい。

インターネット上で上がってくる恋愛の話ってデジタル極まりなくて、キャリアにもジェンダーにも意識高い人たちが「正論は何か?」みたいなことを語ってるっぽいんですけど。正直うんざりしてる人も多そう。


みたいなことを最近、色んな人と恋愛の話をしてて思ったんですよね。んで、まぁどうやら諦恋(ソフレ並みにムリヤリな言葉だな)は多いっぽいんですよね。まぁ、でも自分が見かけてきた範囲でもけっこうなパターンがある。

学生だったら仲良しグループで好きになっちゃって、告りたいけど告ったら関係が壊れちゃうみたいな甘酸っぱいのとか。社会人は職場の人を好きになったけど、いろいろな事情を考慮してとかやめとこうとか。パートナーがいる人を好きになってしまうのだってそうだし。そこにはピュアな類いのものだけじゃなくて、倫理的にギリアウトな理由だってあったりした。


届けられずに終わった恋愛。届いたけれど、止めざるをえなくて止めた恋愛。いずれにせよ自分の気持ちを自分で殺すのはすごく切ない。

でも、上手くいく恋も、上手くいかない恋も等しく価値があると俺は思ってて、そりゃ上手くいくに越したことがないのが恋愛だけどさ、そのときに自分がどんな感情を噛み締めて、葛藤を感じたかってところだと思うんだよなー。


色々と語られてしかるべき「諦めた恋」のかたちがあるように思える。

俺が見かけなかったものもふくめるとかなり多いだろう。

もうさ、恋愛メディアにも異性を落とすためとか、生態レポートとかじゃなくて、「届かなかった恋」の特集をしてほしい。めっちゃ読みたい。すげー読みたい。