2021年に健康への投資として実施した各種ベスト検査を紹介します。
「健康」とは「病気ではないこと」ではなく、「元気溌剌と活動ができること」という定義で、ここ数年ちょっとずつ取り組んできました。
その手がかりとして大きく役に立ったものたちです。自分の検査結果を載せまくってしまいました。
長くなったのでオーソドックスな検査と、マニアックな検査の2回に分けました。
まずはアレルギーをなくすことが先決
俺自身がアレルギー体質、アトピー持ちということもあり、アレルギーの実態を計測しました。とにかく「炎症」は身体にベラボーに悪い。
いまピンと来ない人も、健康への探索にダイブするとこの問題には必ず突き当たります。リメンバー、アンチ炎症です。
即時型フードアレルギー検査(保険)
まずは即時型のフードアレルギー検査(lgE)です。
多くの医者にとっては、これだけが信頼に値するアレルギー検査です。保険適用。
自分はダニとハウスダストのみで、食品関連はまったく引っかかりませんでした。ひとまずは安心しました。
詳細は、厚労省のこちらのPDFにくわしい
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/dl/jouhou01-08.pdf
遅延型フードアレルギー検査(自由診療)
次に遅延型(遅発型とも)のフードアレルギー検査(IgG)です。
対象の食物を食べた半日から数日後にアレルギー反応が出るというもので、一般的にイメージされるアレルギー発作というよりは、身体のだるさや頭のもんやり感が発生するようです。
不定愁訴や原因不明の症状の原因になっていることが多いようで、たとえば知人のふたりの偏頭痛は卵が原因だったらしく、検査結果にしたがって極力食べないようにすることで、偏頭痛がピタッと起きなくなったらしい。
頻繁に食べるものは高いアレルギー反応を示し、食べなくなると徐々に収まっていくようです。意見が分かれるのはこの「アレルギー反応」が避けるべき炎症なのか? という部分です。そして、肯定派は体内における炎症=悪と考えている、と受け取れば大筋の理解は正しいです。

まぁ、小麦や卵(日本人はとくに卵白)については、フードアレルギー検査を受けなくても、控えてみて体調がどうなるかをためしてみると良いと思います。ただし、現代社会でこれらを摂らないのはかなり難しいので、なんらかの体調不良を治したいと思う人でないと、生半可な気持ちではスタートすることがむずかしいかもしれません。
それほどに自分たちは、小麦や卵の奴隷になっていると思います。自分はいまは週一くらいならパスタ等の小麦製品をOKとしています。
砂糖という悪魔
そして現代人が過剰摂取している代表選手は、砂糖です。
あらゆる食品に入っています。そして「甘い」を無条件に「美味い」と感じてしまう。それが人類です。
しかしながら、血糖値の急激な上昇は、インスリンの過剰分泌につながり、急激な血糖値の下降を誘導します。つまり、ジェットコースターのような血糖値の乱高下が発生します。「ランチを食べたあとは眠い」というのは嘘です。そうなるのは、糖質を摂りすぎなのです。
(だいたいの書籍で書かれているのは、人間が糖質でエネルギーを摂取できるようになったのは最近のことで、人類という個体は血糖値の急上昇に慣れていない、という説です。)
血糖値の乱高下、これは血管に対してダメージを与えるだけでなく、脂肪の増大、そしてメンタルの不安定さまでを引き起こします。
フリースタイルリブレ
そこで画期的なツールがこのフリースタイルリブレです。これを腕に装着すれば、24時間×2週間、自分の血糖値をモニタリングできます。
元々は糖尿病患者のためのツールですが、保険外扱いで約3倍の値段を出せば、誰でも買うことができます。普通、血糖値を計測するにはいちいち血を抜かなくてはいけなかったので、頻繁に計測できなかったわけです。食前に抜いて、食後に抜いてを徹底するのはなかなか大変です。それが自動でログが取られるわけです。この文明の利器、マジでヤバイでしょう。

そして面白いことに、血糖値を急激に上げないようにするには「GI値が低いものを食べるようにしましょう」という言説が、嘘でないにしても、必ずしも正しくないことが理解できます。
同じ食品でも急上昇するかどうかは個人差があるし、同じ食品でもプチ断食明けに食べると血糖値が爆上がりしてしまったりします。とにかく装着してモニタリングしてみないことには、自分にとっての適切な糖質の量とタイミングは、分からないのです。
iPhoneでスキャンできるのが、近未来のようで、自分がアンドロイドのようになったようで、なかなか楽しいです。
値段は7,000円ほど。
自分は本当にお酒に弱いのか……?
俺はビールはひと口で真っ赤になるくらいお酒に弱いのですが、ワインに関してはまわりが潰れるまで一緒に飲めたり、それでも体調によってキャパシティに上下があったり、「本当は飲んではいけない体質ではないか?」というのをチェックするために、アルコールの遺伝子検査をしてみました。
アルコール遺伝子キット
これは
ALDH1(アルコール→アセトアルデヒド)が高活性・活性・低活性
ALDH2(アセトアルデヒド→酢酸)が活性・低活性・非活性
という9パターンで「つい飲みすぎてしまう大酒飲みタイプ」とか「鍛えたら飲めるようになるが傾向リスクが高いタイプ」とか「お酒を受け付けないタイプ」などを教えてくれる検査です。5,000円ほど。

病院に行かずに、人間ドックをやってみる
おうちでドック
病院に行かずに人間ドックと同等のサービスが受けられるように、つくられた検査キットがあります。
内容は「生活習慣病」「がん検査」「ピロリ菌」のチェックです。
あまり過剰な期待をしては行けませんが、病院で血液検査をすることで分かる内容については、自宅で血を抜くことで検査結果を送ってもらえるということです。
がん検査は男性用は「前立腺がん、大腸がん、食道がん」が対象、女性用は「乳がん、子宮がん、大腸がん、食道がん」が対象です。これはマーカー検査なので、高値の場合はリスクが高い可能性が高いですが、低値だからといってがんでないとは限らない、という点は注意が必要です。
またピロリ菌は胃がんのかなり大きい要因を占めているので、いちど検査しておくのは良いでしょう。
とはいえ、「30後半になってきたら、それとは別に画像系の検査(CT等)はやったほうがいい」という医師のアドバイスがあったため、2022年にはそちらも実施してみようと思います。
オーソドックスな検査結果の回、ここまでで終了です。