先日のイベントで使用した曲を紹介していくシリーズの一環です。
これは『Monkey Business』がバカ売れした後、『The End』でエレクトロに接近する前の時期。軽快なリズムトラックに、どれだけの引き出しがあるんだろ?って思ってしまうセンスある上乗せ音が乗っっかっているんですよ。ウィルの知的で、冷静で、それで情熱的な声が良い味を出してます。
『Songs About Girls』というアルバムタイトルどおり、ウィルが過去に関わってきた女性たちのことを歌った短篇集のような仕立て。極上のポップソングなのにどこか物悲しいトーンが心にひっかかります。冬に似合うアルバム。(冬に似合う"1曲"はブランキーの"ライラック"に軍配をあげる)
全18曲とボリュームがあって、曲調が似ているのですが、上乗せ音の切り替わりが心象風景を切り替えてくれるので飽きません。オススメはOne More Chance,Invisible,Fantastic,Fly Girl, Aint it pretty,Make it funky, S.O.Sあたり。
イベントで使ったのはこの2曲。
"Fly"はスラングで"イケてる"的な意味があるみたい。 アコギのコードチェンジのキュッがたまらなく感傷を煽ってくる1曲。個人的にはシングルになったI got it from the mamaよりも、ウィルが吃音のようにしゃくり上げて歌い上げるHeartbreakerがこのアルバムのキラーチューンだと思う。この縦ノリはクセに、ヤミツキになる。
ジャケットの不敵な面構えに恥じない、紛れも無い天才の一枚。