恋愛やモテにおけるファッションはやっかいだ。モテるために色んなブランドがある。服がある。カバンがある。靴がある。香水がある。それに惑わされ、踊らされる人は実に多い。そして一番不幸なのはファッションセンスが自分にはないとあきらめてしまう人たちがいることだ。
そんな人達にアドバイスを書きたいのが今回の趣旨。
女の子にウケる服装ってどんなの?
俺が出会った女の子に「どんな服装が好き?」と聞くと、ほぼ必ず返ってくる言葉がある。だいたいのモテる人は想像がついてるでしょう。
それは「似合って(いてカッコ良け)れば何でも良い」だ。まったく参考にならない!これ、オンナ目線で言うと「可愛ければなんでも良い」って言ってるのに等しいですよ。絶望的でしょ!
モテる服装のガイドラインがないように見えちゃうんだけど、ここには真実が隠されている。それは特定の嗜好のファッションが絶対的ではないということ。つまり、戦略としては「足切りされない服装を志向」すれば、どんな服装でも女の子は好きになってくれる可能性があるということだ。ベストではなく、ベター志向。簡単でしょ?
じゃあどんな服装が良いのか?
上記を踏まえると、何かを志向して色を出すのではなく、一見してアウトになる服装をリジェクトすることが根本的な発想になる。そのなかで自分に似合うアイテムをピックアップしていけば良い。そこで意識するのは「自分の体格・雰囲気の良さがきわ立ち、自分の欠点を隠せるアイテム」の1点のみ。そこにトレンドを加味する必要はほぼない。
だいたいの女の子…総合職でもOLでもアパレルでも看護師でも良いんだけど…は、ジャケット×デニム(パンツ)スタイルが基本的には好きだ。これで大きくハズすことはなくなる。理由はきっと「スーツは3割増」の都市伝説がベースにあると思う。スーツ好きの女の子はメチャクチャ多くて、私服で一番それに近いのはジャケットスタイルだからなんでしょうね。ジャケットの良いところはいわゆる"縦のライン"で体型を補正してくれることなんです。
あとはシャツ。黒のパキっとしたシャツや白シャツはそれひとつでスマートなファッションに見せてくれる。一枚で着ても良いし、カットソーの上に羽織るのもOK。個人的には1枚で着てるほうがカッコ良いと思う。逆に、スタイルが良くない人がタイトめのパーカを着たりするのは結構リスキーなんですよ。体のラインがそのまま出るから。やめたほうが無難。
つまんないですか?でも真実。ひとつだけ加えるならば、崩し方を知ること。同じジャケットスタイルでも中にシャツを着るのかカットソーを着るのか?シャツは無地なのか色付きなのか柄モノなのか?カットソーでもVネックなのかUネックなのかドレープなのか?自分の例を出すと、ボトムをサルエルっぽいデニムやカーゴを腰で履いてジャケットスタイルを崩すパターンが多い。印象がすごく変わるからそこは試行錯誤してみる価値があると思う。この「崩す」というのは、ジャケットスタイルに限らず、ファッションにおいて非常に重要な考え方です。個人的には「キメる」のは冠婚葬祭だけで良いと思ってます。
(最近、暑くなってきたんでジャケットはもうキビシイですけどね、、最終項に今シーズンのファッション書いてみますね)
コストパフォーマンスの目安
もうひとつ大事なことはコストパフォーマンス。服装にお金をかければかけるほどモテるということはない。かけた金額とまわりからの評価が釣り合う分岐ポイントがある。当然、すべてがユニクロや無印だと厳しいものがあるけど、すべてをドメブラやハイブランドで固める必要はまったくない。なぜなら女の子は男モノのブランドをまったく知らないから。
ひと昔前に一世を風靡したディオールオムですら、クリスチャンディオールと混同されるし、マルジェラなんかよくわかんない服とか思われちゃいます。Nハリウッドやジョンローレンスサリバンのジャケットなんて、よく知らないタグだから7万以上するジャケットとか思われない。本当に服ヲタで自分の趣味で欲しいと思ったなら買っても良いと思うけど、モテ目線ではまったく価値を生む投資ではないと思う。
俺の感覚値と経験則的には、ジャケットは20.000〜25,000、シャツで10,000〜15,000、パンツも10,000〜15,000が適正価格かなー。それより安く似合う服を仕入れれば「買いもの上手」であり、それより高い場合は「ムダ使い」になる。そういう意味では値段と女の子の印象の良さが釣り合うのは、やはり有名セレクトショップが鉄板。王道で行くならアローズかグリーンレーベル、ちょっと小洒落てるならナノユニバース、モッサリ目でいくならジャーナル。トレンドをある程度加味してる分、頭を使わなくてもすみます。面白味はないですけどね。
あとは毎日着回せる分を揃える必要はないですよ。ひとりの女の子に気合いを入れて会うのは2〜3回。それ以外の服装なんて誰も見てないんだから、週末のアポの分の鉄板コーデだけを揃えるだけで良い。それを軸にしてインナー類のパターンを増やしていけば良い。ひとつだけコツは揃えるときは一気に揃えること。そうしないと、クローゼットの服に引きづられて微妙な服を買ってしまったり、買い足すのに失敗したりしてしまう。本当に服装を替えたいなら10万近く使うことは覚悟しましょう。夏シーズンは単価が低いからそこまでかけなくて良い服に出会えますよ。
簡単にオシャレに見せるためのコツ
ファッションのTips。まずはジャケットもシャツもパーカもカッコ良いアイテムを選ぶコツはシルエット。自分の体型に合いつつ、アームホールや胴部分がフィットするようにシェイプされてるモノを選ぶ。
色合わせに自信がないなら2〜3色までに押さえておく。ベースの色は黒/ダークグレー/茶/白なら大きくハズすことはない。3色目は小さく差し色を使う。色や柄に顔や雰囲気が負けそうなときは、その色の「面積」を減らすと馴染ませることが出来る。色のあるアイテムに自信がないならペールトーンはビビットカラーよりも誰にでも似合いやすい。色味が似たようなアイテムなら素材を変える。コットン、サテン、リネン、ウール、スエード。
カットソーの下には着丈の長いタンクトップを数色持ってるとレイヤードができて便利。
露骨に奇抜なアイテムよりも、ベーシックな形で遊びがあるものの方がウケが良い。例えば裏地の色、目立ちすぎない切り替えし、ボタンの素材、シルエットが変わっている、無地でも霜降りになっている、等。
髪型は顔を補正する最大のポイント。高いお金を出してしばらく行かないくらいなら、こまめに切る方が印象が良い。毎月美容院に行くのがもったいないなら、形を変えずに梳くだけのために1000円カットも利用する。
眉毛はベースラインの下側を整える。上側はやり過ぎ感が出やすい。肌は化粧水くらいはつける。デオドラントは無臭のもの。香水は好き嫌いがあるけど、女の子は柑橘系が好きなことが多い。すぐに思いつくのはこんなところか。
俺が7年以上使ってるのはディオールのファーレンハイト。IDの由来。トップノートは強すぎてもはや異臭ですが、ミドル(30分〜)以降はオリエンタルで艶気のある感じがたまらない。麝香。ラストはお香の残り香みたいな感じ。クセがあるのでモテ目線では微妙ですが、中毒性が非常に高いです。
恋愛におけるファッションとは?
恋愛・モテにおけるファッションの役割は「脱ぐ/脱がすために着る」の一点だ。俺の言葉じゃないのが残念だが、真理をついている。つまりどんなに着飾ったファッションであろうと、恋愛においては、裸にならない/させないで終わるファッションは「負け」なのだ。
あとね、俺が大学のときにすごく影響を受けたメチャクチャお洒落でカッコ良い友達の言葉が心に残ってるんですよ。
ファッションは自分の美意識やろ?
すごく何気なく言った言葉なんだけど、未だに自分のガイドラインになってる。色んな受け取り方が出来る言葉だと思うんだけど、ファッションが適当になっていくということは、自分の何かに向けた美意識が適当になっていくことに等しいんじゃないかしら。そこをナアナアにしていくのは、思想とか美学としてダメだと思う。
夏シーズンについて
最後にこれからの夏シーズンに向けて。夏の服装は難しいっす。毎年悩みどころ。何が難しいって薄着・半袖の二重苦だから、体型の補正がきかないんですよ。ベストは体をトレーニングで引き締めておくことですね。それでサマになる。
ま、いまの時期だったら、Tシャツの上に長袖シャツを羽織って、第4ボタンあたりだけ止めて、袖をまくって着るって感じですかね。あとは白系のスニーカー。特に夏場は季節感のなさが致命傷になりやすいので、まわりの人の服装に敏感になってもいいかもね。夏真っ盛りになったら、何も考えずに夏を楽しみましょう!
参考文献
ファッションの指南本って読んでみてもケチのつけどころはあるんですよね。俺は街中を歩いてる人とか職場とか友人でカッコ良いなって思う人を参考にするんで、そもそも雑誌とか本で情報を吸収しないのですが、書店でサラッとみた印象では以下が良さそうでした。
コーディネートの基本的なルールとかを語ってる本です。深く突っ込んでる内容ではないので、初級〜中級までだと思います。ただ、ファッションの上級は嗜好性が強くなるし、中級になるだけでまわりの目はすごく変わると思うので充分だと思うんですよね。 こちらはジャケパンスタイルの本。学生気分のままカジュアルでいると、社会人のカジュアルスタイルとは全然ちがうじゃないですか。そういうので悩んでる人の参考になると思います。