サイボウズ式さんの対談が公開されました。「頭で考えたこと」は記事でお話しした通りです。
サイボウズ式で"育自分休暇"という制度を使ってボツワナから出戻りでサイボウズに勤めている(色々面白すぎるでしょ)長山さんとお話してしました。
— 桐谷ヨウ(ファーレンハイト) (@yohkiritani) 2017年8月28日
たとえスタンダードから外れていても少しでも「働き方」を考えるきっかけになれば幸いですhttps://t.co/xoUGjBuqBI
でも、「心で思っていたこと」はまた違います。ブログではそのことを書いてみようと思います。
人が何かを決めるとき、理由はひとつじゃない
俺らは人生において選択をしいられます。
仕事であったり、恋人であったり、今日の昼飯であったり。大小はあれど、とにかく選択しているわけです。ルーティンの効用は、その選択コストを省略してウィルパワー(意志力)を削らないこと、なんて言いますよね。
それで「どう生きていくか」みたいなデカい話になってくると、理由って単純に一個じゃないじゃないですか。いくつかの要因が重なって、「ああ、これだな」って頭じゃなく心で確信する、みたいな。今回はそういう感じだったんですよね。
そういう意味で、会社員に戻ってみるタイミングだったんだなーと感じます。
代表の人間性を好きになった。
いくつかの理由でまず大きいのは、最初に顔合わせをさせてもらった時にお会いした代表の一人のことを、人間的に好きだと思ったからです。
「ああ、この人は信用できる」と感じたし、もし厳しいことを言ったとしてもそれはその裏に愛がある系の人だろうと思ったんです。
会社員って「自分の身を預ける」って側面があるわけで、「この人になら身を預けたいと思えるか?」ってことですよね、結局は。
これはもう理屈じゃなくて好き好きの問題です。で、彼が読んでいた稲盛和夫さんの本を読んでみたりして、なんかスッと入ってくるものがあったりしたんです。実際に会社の理念にもなっている『物心両面の幸福』というのは自分がずーっと求めていたものでした。
この本は稲盛さんのなかでもビジネスビジネスしていなくて、何かの参考になると思うので、ぜひ読んでみてください。
自分のキャリア観を尊重してもらえた。
「週4勤務の正社員」という(いまはまだ)イレギュラーな働き方を認めてもらえたのは、本当にありがたいことです。
俺は「会社勤めが嫌すぎる!」と思って辞めたのではなく、「週2しか自由な時間がないのがイヤだ!」って思って辞めたんですよね。いつか週休4日や週休5日が良くなってくるのかもしれないですけど、それは現実的に仕事がまわらないと思うんで両立にならんだろっていう(笑)
「会社員の仕事」か「個人の仕事」のどちらかを取らなくてはいけない、というシチュエーションじゃなくなったのは本当にありがたいです。そして、個人の仕事をコソコソやらなくて良くなったのは大きいですよね。会社の理解のもとに。
ぶっちゃけ「週5で正社員」をやってその道でキャリアアップして行く、という考え方が王道…どころか大前提になってるのが現実だと感じるわけですよ。ネットでは「個人の力」とか「複業」が注目されてますけど、身のまわりではあまりお見かけしない。そんななかでこんな働き方を認めてもらえたことは、本当にありがたいことです。
で、ちょっと話が逸れますが、不思議なことにそれを認めてもらえたからには所属している会社に対して「テキトーなことをやっちゃいかん」という思いが強くなります。簡潔にいうと非常にロイヤリティ(忠誠心)が上がるんです。
そう、本来、構造的に会社って雇用者が強くて、被雇用者は弱いんです。「サラリーマンだからしょうがない」って発想はまさしくそれなわけで。それが嫌でフリーランスにいく人も多いじゃないですか。
雇用者が「こっちは雇っているんだ」を盾に取ると、被雇用者はロイヤリティを下げていく、それが会社の力を弱くする。最近ではそこに気づきだした企業が増えている気がして、それこそ中小〜大企業のなかで「まわりから羨ましがられる会社」の機運が高まっているサイボウズさんは「ロイヤリティを上げにいく」という部分がめっちゃ強いと思います。鳥井弘文さんのWaseiさんもそうだと思います。
とにかく会社員が嫌なんじゃなくて、自分にとってワークやライフだけでなくワーク自体の「バランス」が働いていく上で大事なことで。それを認めてもらえたことが大きいです。
同意です。いまの会社に対する感謝は、これまでなかったものだと感じます。 https://t.co/mzlhraAJ6T
— 桐谷ヨウ(ファーレンハイト) (@yohkiritani) 2017年8月29日
仕事の幅がある方が楽しい。
古巣に戻った感じがあるんですが、フリーランス時代とちがう頭の筋肉を使っている感じがすごくあります。
筋トレの部位にたとえるとフリーランスは「速筋」、コンサル業は「遅筋」ってニュアンスで、やっぱり面白いんです。そしていまは会社の仕事があるからこそ、フリーランスの仕事もめっちゃ楽しいんです。(上の例えはあくまで俺の場合で、フリーランスでも遅筋的な頭の使い方をしている人はいっぱいいると思いますけど)
で、うちのメンバー優秀な人が多いんです。経歴が華麗な人が多いし、コンサルとして足元にも及ばない人がいるんです。そういう人の仕事の進め方を見てめっちゃ勉強になるし、自分自身がストレッチしていかないとダメだなーと思わされるんですよね。そういう人を見て、「あー、自分はまだこの筋肉を鍛えていきたい」と思っていたことに気づかされたりもしました。
まぁ、ほんと会社に貢献できるようになるために頑張らなくては、と感じます。
若い会社おもしろい
これは小さい話ですが、キャリアのなかで「若い会社」に所属したことがなかったんです。ガチガチに体制が出来上がってるところばっかりで、色々と窮屈で。社風が自由だったというのは本当に大きいですね。
あとは…なんか代表が語る「こうやっていくんだ」という熱い展望を聞くのもワクワクします。前職の全体会同とか方針説明とか、マジで他人事感がハンパなかったっすからね。
会社がより大きくなっていくフェーズの力になっていきたいと思うし、大きくなっていく過程でも自由な環境のままだったらいいなーと思ってます(わりと切実)。
ちなみに五反田ランチはエンゲル係数ヤバイくらい堪能してますが、夜の五反田はまったく味わっていません!
いきなりステーキ、ついにゴールドになりました!(一ヶ月以上かかった、、)
— 桐谷ヨウ(ファーレンハイト) (@yohkiritani) 2017年8月3日
ラストはサーロインでキメた。 pic.twitter.com/MDyopT7FMZ
平日は社会的な生活を送っておりますため、面識のある方々におかれましてはぜひ飲みに行ったりしましょう!