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桐谷ヨウ@blog

桐谷ヨウのメインブログ。恋愛・コミュニケーション・海外・文章を書くことについて。


【スキル習得】親指シフトの練習方法と必要な期間、感覚的なプロセスの推移について。

特集 特集-親指シフト

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www.fahrenheitize.com

 こちらの記事の続きになります。親指シフトを習得したいと決意した人は、まともな教材がないことに気づく。

 かつては練習帳が出版されていたようだけど、すでに絶版になってしまっている。よってインターネットに散らばって情報をもとに独学することを余儀なくされてしまうのだ。

最初に読んでもらいたいネットの記事の紹介

 まず親指シフトに興味を持った人に最初に読んでもらいたいのが、大東さん(親指シフトユーザーで指導も行っている)が寄稿されたこの記事。非常にわかりやすく説明をされている。

yossense.com


 そして、エミュレーションソフトの設定方法は大東さんのブログ、ものくろぼっくすで確認するのが良い。

mono96.jp


 最後に、親指シフトはキーボードに表記がされていない。よって、これまでタッチタイピング(ブラインドタッチ)をできなかった人も、半ば強制的にタッチタイピングを習得できる好機になる。
 俺もローマ字入力時代は完全に習得していなかったけれど、親指シフトに切り替えてからは、キーボードを一切見なくてもタイピングができるようになった。

 そこで、こちらのshiologyこと塩澤さん(親指シフトユーザー)の「7つの掟」を守るのがオススメ。こちらはローマ字入力にも流用できることが書かれているので、ぜひ見てみてほしい。

shiology.com


 お二人は親指シフト愛が凄まじいので、モチベーションを上げる意味でも、大東さんのブログと塩澤さんのブログの「親指シフト」カテゴリーの記事はぜひ読んでみてほしい。

習得に要する期間について

 親指シフトに興味を持っていて、まだ着手していない人に「どれくらいで覚えられる?」と聞かれることが多い。

 これはあらゆる技術と同様に、どれくらい没頭して練習したかに依存する。濃密な練習を1日あたり何時間も行えば、短期間で習得できる。それが薄まれば、長期間かかってしまう。

 とはいえ、俺自身、ガイドラインが欲しかったのも事実だ。

 そこで目安を書くと、配列図の暗記自体は累計15〜20時間の練習で可能です。俺は暗記力がポンコツで、手続き記憶が弱い(運動も苦手)ので、そこに自信がある人はもっと短縮可能なはずです。

 俺は「NICOLA派宣言」という親指シフトの聖書になっている頻出語句集を延々、写経し続けました。これを累計40時間行った頃には、分速で40文字に達していました。ローマ字入力で写経した場合のおおよそ1/3くらいのスピードだったと記憶しています。体感的には「けっこうイラつくが、なんとか打てる」という段階です。(当時、原稿などはローマ字入力を併用していました。)


NICOLA派宣言 | NICOLA 日本語入力コンソーシアム

↑手グセを身につけるためにも、聖書は絶対に使ってください。なお、「Section 1. NICOLA配列を支持する理由」「Section 2. タイピングマスターの秘訣」が暑苦しくて最高です。笑


 この時点で俺は大東さんのアドバイスで、全面的にローマ字入力から親指シフトに切り替えることになります。メールも原稿もすべてです。
 ちなみに親指シフトの練習期間は、主観的にスキル向上が判断しにくいので、分速が客観的な目安(成長の手応え)になります。ローマ字入力時代の分速をあらかじめ計測しておくのがオススメです。

 Excelの記録を見返すと、完全に切り替えて一週間で分速60文字、二週間で分速70文字、一ヶ月で分速80文字になっていったようです。(当時の計測はすべてNICOLA派宣言の写経です。)
 このあたりの成長率は、他の人のブログの記録を見ても、かなり早かったようです。

 当時は、テレビで文字を見かけると頭のなかで「エア親指シフト」で書いてみるくらい、没頭していました。我ながらキモいです。
 また、同時期に親指シフトに取り組み始めたズイショの存在が大きな励みになりました。毎日のように親指シフトの話題をチャットで振らせてもらってました。(なお、彼は相当習得が早かった人間だと思います。あんまり参考にならないレベルです。)

zuisho.hatenadiary.jp

zuisho.hatenadiary.jp


 完全に切り換えて、一ヶ月超過時点でe-typingを計測したところローマ字換算のWPMは270程度、分速は170-180くらいになっていたようです。いまとそれほど遜色のない数字です。ここからは速度面での成長は鈍化していきました。(写経は90〜110文字で頭打ちになりました。)

 スキル習得の指標がタイピング速度ではなく、「ローマ字入力時代と比較しても違和感なくタイピング出来ているか?」に変わった頃です。

 当時は「頑張って1字1字を打ち込んでいる」という感覚が強く、まだまだしんどかった記憶があります。
 たとえば、「がんばる」を打鍵するときに「が+ん+ば+る」とワンバイワンで打ち込んでいる感覚で、一連のコンビネーションとして打てなかった頃です。

 文章を書いていても余裕がなさすぎて、頭が悪くなっているかのような錯覚を覚えたものです。タイピングにつきまとう違和感にさいなまれます。

 以後、「速度を上げていく」ことよりも「無意識に近い形で親指シフトのタイピングが出来ること」に意識のフォーカスを変えていきます。
 つまり、写経やタイピングゲームで「見たものを書く」のではなく、「原稿やチャットなどでタイピング機会を増やす」という行為に主眼を置くようになりました。本当の意味で文章を書くには、頭の中にある文章を書き出すことがスムーズに出来ないと、習得したことにはならないからです。

 三ヶ月が経過したいまは、徐々に「1字ずつ」という感覚が完全に消滅し、頭のなかの曖昧のものを自然と書き出せるようになってきています。(このあたりはまだ現在進行形)

最短の習得方法、ベターな習得方法について

 最短の道は、親指シフトに取り組み始めた瞬間に「全面移行」することです。

 何かを習得するには閾値を超えるまで、それに専念するのがベストだからです。
 ローマ字入力との併用は、賢明なようで「3歩進んで、2歩下がる」という道です。親指シフトの神経回路が作られかけているのに、ローマ字入力でそれをぶち壊されるから。

 とはいえ、これはマッチョすぎるスタンスです。ありえないくらいに業務効率が下がります。一文字一文字、配列図から探してえっちらほっちら打ち込んでいく必要があり、尋常ではないストレスと負荷がかかります。(ズイショと塩澤さんはそうされたようですが……)

 よって、バランス派の俺の意見としては、①配列図の暗記、②NICOLA派宣言の写経で分速60文字(それなりに打てる感覚になっている時期)に達するまでは、普段はローマ字入力を併用し、練習時間だけ親指シフトを使用する。ここで習得期間が延びてしまうのはやむをえないとわりきる、です。

 最初から全面移行した人はここまでを一週間で達成してしまうところ、一〜二ヶ月はかかるかもしれません。こればっかりは習得期間の短縮と、「通常業務の著しい効率低下」「ありえないくらいのフラストレーション」とのトレードオフです。どっちを取るかです。僕はヘタレなので取れませんでした。

 自分は①配列図の暗記(20時間ほど)だけに三週間ほどかけてしまいました。この期間の俺はぬるい練習の仕方をしていたと言えます。
 これはぶっちゃけ丸三日(たとえば三連休、夏休み、年末年始)あれば、達成できることです。習得を考えている人は、そのタイミングが絶好のチャンスと捉え、遊びに行くのを我慢して親指シフトな三連休にしてしまうのもアリではないでしょうか。

習得プロセスの推移について

 親指シフトに関わらず、スキルの習得(学習)には

・無意識的無能(知らないし、できない)
・意識的無能(知っているが、できない)
・意識的有能(知っていて、意識すると、できる)
・無意識的有能(意識しなくても、できる)

という四段階があるようです。繰り返して行っていくことで、どんどん無意識的有能になっていける。


 親指シフト入力で文章を書くにあたって、俺の認識では以下の対象それぞれに、この四段階があるように思える。(初期段階では上2つしか意識する必要はないが)


・独自のキーボード配列を暗記。

・日本語の1字を、単独打鍵・同じ手で同時打鍵・左右の手を使ったクロス同時打鍵で打てるようになる。

・1字単位ではなく、文節のコンビネーションを手グセとして身につける。

・頭の想念の塊をそのまま取り出してディスプレイに反映させる。


 自分がどの段階でつまずいているかを意識することで、習得がスムーズになるのではないだろうか。
 練習期間と習得のプロセスごとに自分が「意識して出来る」ことを「無意識に出来る」ようにしていくべき対象は変わってきます。適時、自分をチェックして、やっつけるべき対象を明確にしていってほしい。


 ここに関しては、今後気づいたことがあったら適時、書き加えたいと考えている。

参考文献

スキル学習の四段階を紹介していたNLPの本。学習に関係なく、面白いのでオススメです。