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桐谷ヨウ@blog

桐谷ヨウのメインブログ。恋愛・コミュニケーション・海外・文章を書くことについて。


ヒマだから俺の初体験の話でもするか

コラム・エッセイ

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誰にだって"初めての経験"がある。今となっては男にも女にもえらっそーに恋愛の話をしている俺のそれは高校1年生だった。

当時、片田舎の高校生だった俺は「性」に興味を持ちつつも、あまり現実感がなかった。学校の規模があまり大きくない上に、エッチをする環境も整っていない。ラブホなんて数えるほど。堂々と入れたものじゃない。誰と誰が付き合っているかすぐにバレる。都会の匿名性は存在しない。花火大会に一緒に行こうものなら付き合っていることが噂になる。地方出身の人には分かってもらえる感覚じゃないだろうか。

高校時代の俺はいわゆる「バカみたいにモテる」タイプではなく、それは自分の見せ方に対してウブだったことに起因しているんだけど、スクールカーストで上位というわけではなかった。喋りたいことを喋り散らかし、自分が好きな本や音楽を追っかける10代だった。自分に好意を寄せてくれる人もいなくなかったけど、シビアなことを言うと「可愛い娘」ではなかった。*1

当時、スクールカーストの頂点に立てなかったときに感じていたのは「アイツ、顔は俺よりもイケてないけど、どうやら俺よりもカッコ良いと言われてるらしい」というねじ曲がった感情で、今となっては雰囲気とか立ち位置とかソーシャルダイナミクスとか、色んな要素に分解できるようになったけど、その頃はひっくり返せない<なんとなく定まった評価>にどうしようもない感を覚えていた。


さて、そんな俺にとって転機になったのは高校一年の夏だった。高校のくせに何故か部活ではなく、サークルが存在していて、それは他校の学生と交流ができるものだった。何がきっけかでそれを見つけたのかは今となっては覚えていない。

泊まりがけで広島の全国的な集まりに参加した俺に、2学年上の女の子がアプローチしてくれたのだ。彼女に対して、気の利いたことも、面白いことも、格好をつけた覚えもないので、おそらくひとめぼれの類だったのだと思う。とにかく、ストレートに好意を表明してくれた。いまの言葉で言えばサブカル女子っぽい女の子で、当時の自分には可愛く見えたのでラッキーという気持ちと、だからどうすればいいのか分からない気持ちが混在していた気がする。看護系の高校の女の子だった。


別の高校の男女で夜まで話をし、その開放的なノリ自体がすごく楽しかった自分は、その子を気にかけながら、その半面、彼女そっちのけで男たちとバカ話をして盛り上がっていた。少し話はそれるが、思えばこの「自由な感じ」を求めたのが上京したきっかけでもある。

夜も更けてきて、酔いつぶれてそのまま寝た奴や、寝部屋に入っていった奴がいるなかで、まだ喋り足りなかった自分はその女の子に何か喋りまくった気がする。とにかく無邪気にテンションが高かった。その子はニコニコ話を聞いてくれた。それがまた嬉しかった。

「ちょっと外行こうよ」とその女の子が言うので、宿の屋上みたいなところに二人で行った。夏だったけど夜風は心地よくて、星が出てたかは覚えてないけど、すごく気持ちが良かったのをおぼえてる。顔がほとんど見えないから恥ずかしさもなくて、ちょっと良いだろと思って、手をつないでみたら、握り返してきたので「もうちょっとしてみたい」と思い、キスをしてみた。詳細は覚えてないけど、なんかキスした。キスさせてくれた。ディープしてみた。ディープさせてくれた。おっぱいさわってみた。おっぱいさわらせてくれた。ちっちゃかった。パンツの中に手を入れてみた。かるく抵抗された。そのときには強気になっていたのでやや強引に手を入れた。初めて下の毛の感触を味わってめっちゃ興奮した。*2


ここらへんでその女の子のことを気に入っていた俺の高校の先輩が「おいー!二人で何しやるんやー(笑)」という感じでジャマをしに来て、そこらへんで中断になった。ここも詳細は覚えていないけど、ウザいと思ったことを強烈に覚えている。

俺的にはあり得ないくらい一気に性的なことが出来てしまったので、めちゃくちゃ興奮していた。二人で何とか彼を撒いて部屋に閉じこもった。初キスから最後までが俺の初体験だった。当然、ゴムは持っていませんでした。


その娘との関係はその数カ月後に終わってしまったのだけど(あまりにも幼かった俺に彼女がウンザリしたのでしょう)、俺にとっては強烈なインパクトを残す出来事になった。

それは性的なことが現実的に自分にも出来るという自信が生まれたこと。この「俺、出来んじゃん」という感覚がなかったら、思春期の俺のモテに関する感覚はねじれていた気がする。スクールヒエラルキーとモテの自意識は相関関係を持つものだし、それで自意識を下げてしまっている人はやはり多いから。

自分は棚ぼた以外の何ものでもなかったけど、「セックスはそんなに難しいことじゃない」というある種の真理を(恋愛をするよりも)早い段階で知ることが出来てしまったのだ。誰かと付き合って、その後に初体験という多くの人が踏むプロセスとは外れたところからスタートしたのが俺の性体験だった。


そしていわゆるコミュニティの上位に立つとは別の方向性でのモテ方を知るきっかけになった。俺は常々、恋愛はゲリラ戦と言っているのだけど、「自分」というものを「相手」に対してどう思わせるかがすべてということを知るきっかけになる出来事だった。まわりのなかの立ち位置なんて、気にしなくて良いということを知れた。本当の意味で開花をするのはまだまだ先のことなのだけど、ある種の恋愛の解答のひとつをいちばん最初に教えてもらえたのだ。


ゆかりちゃん、という名前だったその子が今なにしているのかはもちろん知らない。いま会いたいかと言われると難しいところだけど、やっぱり忘れられない娘であることはまちがいない。弟思いだったその子はもう結婚して幸せになってる気がする。


なお、初体験の感想は「自分でするほうが気持ちいいじゃねーか」でした。おそらくひとりでやる方に慣れきっていたからだと思われます。インタラクティブな行為としての性に目覚めるのはもう少し先のことで、その醍醐味を知るのはさらに先になるのでした。俺は勝手に「遊び人は棚ぼたで初体験を済ましている」と思ってるのだけど、どうなんでしょう。アンケート取ってみたいです。


俺がいまの時代に十代だったらまちがいなくマッチングアプリとかを活用していただろーなと思います。女の子にどんどん出会っていき、女の子が何を求めているのかを徐々に知っていくというブロセスを体験していくこと。当時、地方でそれを経験するのはすごく難しいことだった。

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*1:そのなかのひとりが椎名林檎好きで、思春期の長い間、椎名林檎に対する嫌悪感が続いた…

*2:今でもこの瞬間はめちゃくちゃ興奮する